日本国憲法の特徴
重要ポイント
- 日本における法の中で最上位に位置づけられる根本的な法
- 国家権力は、憲法に違反した立法や行政はできない。
- 全体を共通する基本原理を定めた「総論」、国民の権利を定めた「人権」、国の政治の仕組み定めた「統治」の3つに分けることができる。
- 基本原理には、国民主権、基本的人権の尊重、平和主義の3つがある。
- 事由の基礎法、制限規範、最高法規という3つの特色がある。
その他ポイント
- 1947年に施行され、これまで一度も改正されていない。(2022年8月時点)
- 他国に比べて文章量が少ない。世界で5番目に少ない。
- 具体的な定めを法律に委ねる規定が多い。
- 憲法の規定は主に、国民の権利や自由を定めた「人権」に関するものと、立法府や行政府の仕組みや権限といった「統治機構」に関するものの2つからなる。
- 「人権」については信教の自由や教育の保障といった26項目、「統治機構」については立法権や解散権といった30項目を設定。
- 他国と比較すると、日本国憲法は、「人権」については26項目中17項目で記載率は約65%、「統治機構」については30項目中11項目で記載率は約37%。
条章構成
- 上諭
- 前文
- 第1章 天皇(第1条〜第8条)
- 第2章 戦争の放棄(第9条)
- 第3章 国民の権利及び義務(第10条〜第40条)
- 第4章 国会(第41条〜第64条)
- 第5章 内閣(第65条〜第75条)
- 第6章 司法(第76条〜第82条)
- 第7章 財政(第83条〜第91条)
- 第8章 地方自治(第92条〜第95条)
- 第9章 改正(第96条)
- 第10章 最高法規(第97条〜第99条)
- 第11章 補則(第100条〜第103条)